古川美術館分館 爲三郎記念館秋季特別展 「唐(から)長(ちょう)の世界~京(きょう)唐紙(からかみ)のこころ」

京都のギルド会員、生玉絹子さんからご案内が届きました。

次回2014年9月に京都でギルド作品展が開催されます。
京都を尋ねる楽しみの一つになると思います。

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今回ギルドで企画されたツアー(ギルド会員対象のツアー。古川美術館を訪ねる。)について、もうひとつ情報をお知らせします。
時祷書の展示と同時に分館では「唐長(からちょう)の世界~京唐紙(きょうからかみ)のこころ」が開催されます。
「唐長」は京都市左京区にある400年近く続く唐紙の工房で、現在の当主である千田堅吉さんは11代目にあたります。
唐紙は様々な文様を彫った板木に顔料をのせて和紙に手摺りしたもので、平安時代には文字を書く料紙として使わていましたが、江戸時代になると襖や障子などにも貼って用いられるようになります。唐長で受け継がれている板木は600枚を超えると言われていて、長い長い年月の災害や戦乱から守り抜かれた大変貴重なものです。
現在では桂離宮はじめ寺社などの屋内修復だけでなく、当主のご長女夫妻がプロデュースされるモダンインテリアやカードなどのペーパーアイテムにも活用されています。見事に彫られた板木から生み出される美しい文様の和紙は、きっと会員の皆さんの目をくぎ付けにすると思います。

ぜひぜひこちらの展示にも立ち寄ってもらって、次に京都に来られる時の参考にしていただきたいと思います。

(報告:生玉 絹子)

古川美術館:http://www.furukawa-museum.or.jp/

唐長(からちょう):http://www.karacho1624.org/

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